趣味&知恵

決戦!設楽原 武田軍vs織田・徳川軍 読んでみた!テンポが良くて、作家さん探しにもおすすめ

今回は本の紹介です。歴史好きの方、歴史に興味をお持ちの方、歴史から現代に生きる学びを得たいと思う方におすすめの一冊です。

▼おすすめ歴史小説
 書名:決戦!設楽原
    武田軍vs織田・徳川軍
 発行所:㈱講談社

設楽原とは愛知県新城市にある「長篠の戦い」の舞台となったところです。

時は戦国時代、当時最強であった武田の“騎馬隊”に、織田・徳川軍の“鉄砲隊”が圧勝したという「戦い方を変えた」と言われている戦です。

この本では、その設楽原での戦を描いているのですが、その描き方が面白いのです。

ポイント

舞台=1つ(設楽原)
主人公=7人
書き手(作家)=7人

1つの舞台に対して、7人の主人公が7人の書き手によって描かれています。その為、ストーリー展開のテンポが良くて、読者を飽きさせません。私は読んでいて、まるでハリウッド映画を見ているような気分になりました。

好きな作家さんを探したいという方にもおすすめです。

設楽原での戦いに至るそれぞれの主人公のエピソードと設楽原後の展開が非常に興味深いです。

武田軍で3名、織田・徳川軍で4名の主人公が登場しますが、その登場人物が出てくる順番にも、全体的な歴史的背景が読者に伝わり易いように構成されている配慮が嬉しい作品です。

この本では、織田信長、徳川家康はほとんど登場しません。主人公はそれ以外の7人である点も、歴史好きには堪りません。とは言え、歴史知識が浅い方へも概要が解り易い構成になっております。

武田勝頼が織田・徳川の誘いを受けて馬防柵のある設楽原に突撃した理由は何だったのでしょう。この本を読めばよくわかります。

戦闘シーン・冒険シーン・恋愛シーン・人生訓までギュッと凝縮されているこの本、おすすめです。個人的には映画化しても良いのではないかと。とっても面白かったので、今度この設楽原に行ってみようかと思う私です。